気分転換に散歩をしたものの、どうもいまひとつ燃焼しきってない感じがしました。
気分を変えるために燃え尽きる必要があるのかどうか疑問はありますが、とにかく物足りない感じがします。
思うに、散歩しただけでは度数にして180°回転したに過ぎず、仕事モードに戻るためにはあと180°回転しければならないのでしょう。
つまり今、仕事から最も遠いところにいるのだと気がつきました。(こじつけかも?)

で、さらなる気分転換に何をしようか?
そうだ、ステンドグラスを作ってみよう!
ということで、こんなの作ってみました。
ん!?
デジャヴュ?
前にもこんなことあったな。
確かにありました。
→ 「三年」
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夏前から1日の休みもなくずっと続いていた仕事三昧の日々が、一昨日でひと段落しました。
我々のような自由業者にとって一番怖いのは、やるべきことがなくなることです。
有難いことに今は次の仕事があるのですが、そのデザインにとりかかる前にちょっと気分転換をすることにしました。

昼食の後、まずは仕事の場から離れて、いつもの散歩コース。
工房裏の千歳川が氾濫の危険有と、昨日は警戒警報が出ていたが、どうなったかな?
橋の上から見た限りでは、確かに水位は上がっているけれど、思ったほどではない。

橋を渡り切った右側に「江別河川防災ステーション」がある。
近年では1981年と88年に石狩川と千歳川が氾濫しており、水防活動の拠点として2002年に建てられた施設。
今回の台風でついに役立つときがやってきたかと、職員一同夜を徹して準備をしたらしいけれど、幸い出番はなかった。
普段はこの施設、防災の拠点とは思えないのどかさで、1階は江別名産品を並べたお土産売り場、ソフトクリームも売ってたりしてキヨスクみたいな感じ。
ホールには、かつて石狩川を行き来していた外輪船の実物大レプリカがドーンと吊り下げられている。

2階にはレストランがあり、その名も「望菜食堂」。
メニューは各安。
例えば、ざるそば400円。
ご覧の通りの明るいテラス風。
ここでアイスコーヒー(150円)を注文して、すぐそこに見える石狩川を眺めながらしばし寛ぐ。

うとうとし始めたところで気を取り直し、一寸屋上へ。
屋上から北側に見える石狩川。
やはり普段より相当水量が増えている。

東に目を転じると、野菜の直売所があって、その横の小さな踏切がいかにも地方の小都市っぽくてナイス。

帰り際に直売所へ寄り、とうきび(北海道ではこう呼ぶ)を6本買い(500円)、工房へ戻りすぐ茹でる。
この時期のとうきびは最高!
ってな調子で気分転換の散歩を終えましたが、何か物足りない感じがするのは何故でしょう?
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組み立てが終わりました。

長い間しまい込んでいたガラスがやっと日の目を見ました。
25年も前に自分が作ったパーツと、今作ったばかりのパーツを一緒にしてひとつの作品にするなんて、滅多にないできごとです。
この後はすぐ神奈川県へと旅立って、終の棲家へと収まる手筈です。
今からさらに25年後、この作品に再会できたら面白いんだがなあ~と夢想したりして。
25年・・・、25年・・・、本当に長い月日です。
ステンドグラスとは全然関係ないけど、「25年」で思い出した映画があります。
御存知の方も多いでしょうが、2009年公開のアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」です。
ファン・ホセ・カンパネラ監督の傑作で、「25年」という月日がストーリーの重要なキーワードになっており、劇中登場人物の一人が終盤で「25年が経った!」と三回繰り返して叫ぶ場面が印象的です。
まだご覧になっていない方は是非どうぞ。
お薦めの映画です。
参照 → http://www.hitomi-himitsu.jp/
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近年僕は、横浜や東京で展覧会を開いていますが、時折かつて東京で教えていた時の生徒達が懐かしい顔を見せてくれます。
そのうちの何人かは、僕が1986年に東京を去って以来ですから、20数年ぶりの再会です。
3ヶ月前に倉庫で発見したガラス片は、そのころの生徒達に教えるためのテストピースでした。
実際にそれを作ったのは、1986年よりさらに2~3年前かもしれません。
葡萄の蔓柄のボーダーらしきものを、どうやって使おうかとライトテーブルに並べたまま数週間毎日眺めていましたら、折りよく「葡萄のエッチング作品を」という注文が入りました。
左右にボーダーを配し、中央にエッチングの葡萄を描くというデザインを即決定。

しかしその後、他の仕事に追われて実制作に取り掛かることができず、先週やっとエッチングを完成させました。
葡萄のエッチングと言いながら房はひとつだけ、この作品では葉を美しく描くことに重点を置いています。

ちょっと可愛らしくしようと思って、こんなピースも作ってみました。
これから組み立てにはいります。
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工房の倉庫が手狭になったので棚に並んだ古いダンボール箱の整理をしたら、黄ばんだ新聞紙に幾重にも包まれた小さなかたまりが出てきました。
開けてみると、絵付けを施した10枚のガラス片。

見覚えはあります。
まだ東京にいたころ作ったもので、引っ越す時にしまい込んだまま忘れていたようです。
なんのために作ったのかは思い出せませんが、多分エマイユの焼成試験をしたのだろうと思います。
ガラス片を包んでいた新聞紙の日付は1986年10月、25年前です。
25年ぶりに再会したガラス片をこのままにしておくのはもったいない、なにか形にして残さなければ・・・
と、ここまで現在進行形で書きましたが、これは実は3ヶ月前の話です。
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音を聞いて形や色が思い浮かぶことがあります。
逆に形や色から音を連想することも。

昨日取り付けにうかがった新築のお宅は、御夫婦共に音楽への造詣が深く、御主人はオーディオルームを自ら設計し、奥様はチェロの演奏をされます。
それならばステンドグラスは、音を感じてもらえるデザインにしようということで、こんなピースを作ってみました。
チェロやヴァイオリン、ピアノ、フルートなどの音を想像し、かつて聞きに行ったコンサートの生音を思い出しながら形作ったものです。

組み立てるとこんな感じ。
隣り合った形が心地よい和音を響かせますように。

取り付け後の様子。
玄関を入って正面に見える引き戸です。
玄関と廊下の両方から、また夜も昼も美しく見えること、適度に空間を遮断し同時に結合させることに配慮してガラスを選んでいます。
この写真は廊下側から見たものです。
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夏期講習「タンポポ」が先週終了。
パテつめから真鍮枠取り付けまでの作業を工房で終えましたが、その後3日間ほど続くパテ乾燥から最終クリーニングまでの作業は自宅でやっていただき、作品完成!となります。
というわけで、僕は完成作品を見ていませんから、受講者2名に写真を送っていただきました。

この作者とは、タンポポの並び方について繰り返し意見を交換しました。
僕の最初の指摘は、「並び方が整然としすぎるために平面的で図鑑の挿絵のようだ」と少々手厳しいものでした。
その後、四隅の図柄との関連から物語を構成し、イメージを膨らませることで空間に余韻ができて、見る者の想像力に刺激を与える情感が生まれたと思います。
エッチングやエマイユの絵付け作業を、丁寧でありながら時に手早く進める方でしたが、作品も同様、繊細さと思い切りのよさが共存して大きな魅力となっています。

こちらの作品も、やはり最初はタンポポの並び方について相談し、微妙な位置調整をしました。
モチーフを重力的均衡位置に配置する独特のバランス感覚を持っていますが、それが退屈さに繋がることをコーナーの蝶が防いでいます。
蝶を登場させることで一気に想像の世界が広がりました。
カッティングシートのカット技術に優れているため、細かな形をきっちりと表現することができており、見る者に安心感を与えます。
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8月6日~10日まで5日間のエッチング夏期講習が終わりました。
課題は「タンポポ」。
初日の朝、まず受講者にやってもらったことは、工房の向かいの広い空地に行ってタンポポを摘んでくることでした。
(上江別小学校エントランス「飛び立つ花」)
あいにくとすでにタンポポの最盛期は過ぎて、やっとみつけた数株は小さな頭花をひょろひょろと頼りない茎が支えていて、絵のモデルにするには貧弱すぎました。
しかしそれでも、自らタンポポを探し、摘むという行為には大きな意味があるのです。
(トンデンファームレストラン「タンポポの園」)
ステンドグラスの制作は、製図からガラスカット、組み立てまで、ほとんどが机の上で終わる作業です。
けれどもステンドグラスは机上の工芸品ではありません。
完成品は窓に設置され建物の、また環境の一部となります。
そのときカーテンや壁紙同様の単なる装飾品となるか、あるいは作者の心を表現した作品となるかは、すべてデザインに由っています。
(「タンポポの園」部分)
デッサン(写生)はちょっとしたコツを覚えれば誰でも簡単にできますが、デザイン(作画)はかなり難しいものです。
デッサンは紙の上で解決できるけれど、デザインは自由な想像力を必要とするからです。
そして想像力は無から生まれるものではなく、様々な実体験がその礎となっています。
(「タンポポの園」部分)

で、まずはタンポポの元へこちらから出かけていくという実体験をしていただきました。
そうしてデザインした受講者のステンドグラスが完成する前に、もうひとつの実体験、ステンドグラスの設置場所見学を講習の中日に行いました。
時間があまりなかったので、江別市内、僕の作品ばかりでしたが、その一部を紹介します。
(第二大麻幼稚園「二つの翼」)
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一昨日、運転免許証の更新に行ってきました。
免許を更新する度に確実に老けていく写真がいやで、ちょっとイタズラをしてやろうと10年前の写真を持参し、ばれるかな?どうかな?ばれたらなんて言い訳しようか、これってもしかして犯罪?
内心少々怯えながら警察署で手続きを進めますと、なんのことはない、その場で新に写真を撮って免許証に転写する最新システム、世の中は僕が歳を取るのと同じだけ確実に進歩しています。
せめてもの抵抗、若い婦警さんが「写しますよ、ハイッ」と言った瞬間に思いきり目を見開いてみたら、5歳くらい若く写ってました。(気のせいかも)
その前日、7月最後の日曜日は函館に行ってました。
午前中はパネルの取り付け、午後から展覧会の搬入と、かなりハードなスケジュールを予定していました。
出発直前までひとりで行くつもりでしたが、出来上がったパネルを見ると結構大きい、ひとりで持ち運ぶ自信がなくなり、いつも取り付けを手伝ってくれているガラス屋さんと二人で行くことにしました。
助けを頼んで正解、持ち運びだけではなく、現場作業もひとりでできる内容ではありませんでした。
歳をとると筋力が衰えます。
視力も低下します。
記憶力も衰え、想像力も減退します。
忍耐力や抵抗力もなくなります。
しかし良いこともあります。
それは歳をとった人のことが”解る”ということです。
少し前までは”解っているつもり”でしたが、今は本当に解るようになりました。
今回の函館の仕事は、高齢者専用マンション「リュミエール神山」のエントランスです。
自分がそこに住むとしたら、どんなステンドグラスが欲しいかと考えつつデザインしました。

タイトルは、「新緑の門」。
樹齢数十年の樹が、毎年春になると新緑の葉を繁らせ花を咲かせるように、常に若々しい心で暮らして欲しいという願いが込められています。
建物の玄関口で、人々を温かく迎え入れ、明るく送り出すという意味合いから”門”の形をイメージし、柔らかく爽やかな色調にまとめました。

午後からの搬入は、ギャラリー村岡。
「PEACE2011」展です。
9月3日まで。
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2年前の春、長女の高校卒業の後に、僕は「PEACE」というタイトルの展覧会を各地で開催しました。そこで展示した作品群は、ウサギやネコやかえるに魚、様々な動物達がピースをしている図柄で、それまでの僕の作風とは全く違うものでした。
そのころ世間では民族主義的発言がメディアを賑わせ、日本は核武装すべきだとか、徴兵制を布くべきだとか、少々きな臭い空気が漂っていました。長女の卒業式でも、国旗を掲揚し起立して国家を唱和すべしというお達しがどこからかやってきて、突然に風向きが変わった感がありました。
僕の「PEACE」展に出品した動物達はすべて、平和を当たり前のこととして享受し、あっけらかんとピースサインを出しています。僕はその方が、平和を声高に叫ぶよりも、それが続いてきたことの有難さと、続けていくことの大切さを訴えられると思ったのです。
そして今年2回目の「PEACE」展を開催することにしました。
しかし、今回の「PEACE」は少々意味合いが違います。
“平和”というよりは“平穏”の大切さを訴えています。
何事もなくただ普通に生活できることが、どれほど幸せなことなのかということを、天災と人災が続いた今年ほど痛切に感じたことはありません。

天災からの復興には相当の時間を要し、人災は復興どころか現在も進行中、それなのにさらなる災害の種を蒔こうとする人間達も大勢います。
目先の利権のみを追って行動する彼らに対抗する手段はあるでしょうか?
少々大袈裟に言わせてもらえば、今年は人類の未来を決定する節目の年になると思います。
今から数十年後、老人になった今の子供達が、2011年のあの時正しい決断をしてくれたおかげで美しい地球が守られたと考えるか、それとも間違った方向へ進んだために住むに耐えない地球になったと今の大人を恨むか、二つに一つです。

みんな一緒に「平穏に」暮らせますように、という願いを込めて「PEACE 2011」展を各地で開催します。
まずは地元江別で、
「ウッドいのうえ」
7月19日(火)~29日(金)
次は函館、
「ギャラリー村岡」
8月1日(月)~9月3日(土)
その後大阪、東京での開催を予定しています。
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ボザール・デザインビューローは
モンゴルにマツの植樹を行うことで
地球温暖化防止に貢献しています