碧(あお)のスパイラル

2012年03月07日

宇宙が誕生したのは137億年前と言われています。
地球の誕生は46億年前、地球に海が出来たのが40億年前、その直後に原始生命が生まれたとされていますが、それがバクテリアに進化するまで3億年を費やしています。

現在の生物体系の原型が出来たのは”カンブリア爆発”と呼ばれる約5億年前の一時期、霊長類の誕生は6500万年前で、人類が猿から分化したのは600~400万年前のことです。
世界に現存する湖の中で3番目に古い琵琶湖も、ちょうどその頃に誕生しています。

海から生まれ出た生命が初めて地球を離れたのは1950年代のこと、ソ連の犬でした。その後、1961年4月12日、やはりソ連のユーリイ・ガガーリンが地球を一周、1時間50分飛行したのが人類最初の宇宙進出です。
それからおよそ50年、人間は宇宙に居住し、月へ観光旅行に行こうとしています。
火星や金星に人間が降り立つのもそう遠い未来ではないでしょう。 

ここまで来るのに人類は、決して順風満帆だったわけではありません。
何度も絶滅の危機に直面しながらも、なんとか生き延びてきました。

これまで辿ってきた道とこれから進む道、いずれも真っ直ぐではなく平坦でもない曲がりくねった螺旋状の道だけど、これより他に進むべき道はないのだと思います。

「碧のスパイラル」ー部分ー

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   海から宇宙へ、人類の宿命とでも言うべき探究心を作品にしました。
タイトルは「碧のスパイラル(螺旋)」。
                                                                                          
3月9日(金)~14日(水)まで大阪のギャラリーおがわに展示します。
展示の後は、ギャラリーに隣接する小川さんの自宅の窓に設置されます。

                                                                                              

                                                                                                

陶芸家の上島英揮氏との二人展も三回目になりました。

どうぞ御来場ください。

ー続く

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続・面白い仕事ーその2-

2012年03月05日

まだかなあ~そろそろできるかなあ~と心待ちにしていた”鈴”がやっとできました。
もしかすると夏か秋になるかもと思っていましたから、予想よりはずっと早くできました。
皆様の暖かい協力のおかげです。

”鈴”とは、つい5日前にも紹介しました”ガーディアンベル”のことです。
今日届いた品を手にとって一瞬驚きました。
「チリリ~ン」と軽やかな愛らしい鈴の音が響いたのです。
当然なのですが「そうか、鈴なんだ」とあらためて思いました。

                                                           

”鈴”はウズラの卵ほどの大きさでずっしりと重く、金属の重厚感があります。
出来の粗さがいかにも”アメリカ!”って雰囲気でなかなかいい感じ、僕のデザインもどこかアメリカ的な感覚に見えてくるのが不思議です。

片面には「PRAY for TOHOKU 2011」の文字が、その裏面には「with You GBELL.JP」の文字が刻まれています。

                                                                                       
あくまでプレゼント用として考えられたものでしたので非売品にするつもりでしたが、完成前から「欲しい」との声も多く、復興応援プロジェクト主催者がアメリカ側とも相談して、御要望にお応えする方法を考えてくれました。

通常より少々高い寄付金付き価格で販売し、そこで得た利益を追加の注文に当てるということです。
その方がむしろ継続的な支援活動にもつながりそうでベターだと僕も思います。

御希望の方は、 ガーディアンベルジャパン まで。

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面白い仕事ーその3-

2012年03月04日

ワインのラベルをデザインするという仕事をいただきました。
昨年、ぶどう摘みを僅かばかり手伝ったのが縁です。
 → 北海道のいいところーその5-

実はかなり昔、ステンドグラスの仕事を始めたばかりの頃に、暇だったもので自分でワインを作ろうとしたことがありました。
フランスの田舎にいた時、農家の入り口に「自家製シードルあります」なんていう看板が立っているのをよく見ましたから、ワインだって自分で作れるんじゃないかと思ったわけです。しかし実際に調べてみると、確かにワイン自体の製法はさほど難しくはないのですが、日本では法的な縛りがあって、とても個人で手を出せるような代物ではないことがわかりました。

じゃ、ソムリエの資格でも取っておいたら何かの役に立つかも、なんて軽く考えて、やはり暇つぶしに試験を受けに行ったら、こちらもとんでもない勘違い、本を数冊読んで勉強したくらいで受かるレベルではありませんでした。試験問題の意味さえわからず解答用紙をほとんど白紙のまま提出、僕以外の受験者はすでにその道で仕事をしているプロばかりらしく、休憩時間に聞こえてくる彼らの会話の内容も理解できませんでした。

それ以来ワインに関しては、もっぱら味わうことを専門に従事してきました。
ワインというと、産地がどうしたとか品種が何だとか、年代やら壜の形、色に香りに飲み方、味の表現の仕方まで色々あるわけですが、僕の40年近い経験で言わせてもらいますと、そんなことはどうでもよいのです。
要は”美味いか不味いか”、この一点に尽きます。
どれほど高価なワインでも、飲んで不味ければなんの価値もありません。

                                                                                               
ラベルのデザインに着手した時まず考えたのは、”ボトルの中身を想像させるデザイン”にしようということでした。

                                                                                                                                                                                
昨年収穫したぶどうは「スパークリング」と「赤」のワインになるため、まず2種類のラベルが必要です。

                                                                               
「スパークリング」に使用したぶどうの品種は、シャルドネ、ケルナー、ミューラトラガウ、バッカスなどの混合。                                                                                                                                                                              
「赤」は、ツヴァイゲルトレーベの単品種。

                                                                                       
それぞれのぶどうをエッチングで描きました。

青ガラスのエッチングは、JUJO講習会のデモンストレーションにも使用しています。
後にラベルに使用することを想定してデザインしました。

赤ガラスはラベルに使用するためだけにエッチングしたものです。
赤色の特性と、小さなラベルにしたときの見え方を考慮して、ぶどうの縁のコントラストを強くしました。

                                                                                

ワインの銘々もさせていただき「ニセコようていワイン」としました。
僕が銘名したというより、ニセコの羊蹄山(ようていざん)の麓でつくっていますから、当然の成り行きのようなものです。

文字は僕が毛筆で書きました。
                                                                      
毛筆書体の漢字やひらがなのラベルはよく見ますが、敢えて英文字にしました。
これから増える外国人観光客にも読めるように、また将来の輸出の可能性を見据えてのことです。
                                                                                             
しかし”Yotei”だと”よてい”と読まれてしまいますから、”o”の上に横線を入れました。 

Yoteiワインはまだ作り始めたばかり、ぶどうの樹も若く、その実で作ったワインはやはり若くすがすがしい味がするはずです。

ぶどうの生産者は「羊蹄グリーンビジネス株式会社」ですが、ぶどうの量がまだ少ないため、ワインの製造は他のワイナリーに委託しています。この先ぶどうの収穫量をどんどん増やして、数年後には自前のワイナリーでワイン製造が始まります。

ラベルのデザインには、その中身のごとく素朴な若々しさを、その作り手のごとく誠実さと謙虚さと未来に繋がる夢を感じてもらえたらと思います。

ぶどうの樹の寿命は人間と同じくらいで、年代に応じて果実の味を変えていくといいます。
ワインの味が円熟を感じさせるものになったとき、ラベルもそれに合わせて変えなければなりません。
できることならその時もう一度、新しいラベルのデザインをさせてもらえたら身に余る光栄です。

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”金よりモノ”、”モノより人”

2012年03月01日

東北が未曾有の災害にみまわれてから、もう少しで1年になろうとしています。
今でも思い出すのは、どこか現実離れして映画の特撮のように見えた津波の映像と、テレビや新聞などのメディアが盛んに繰り返していた言葉の数々。
中でも記憶に残るのは、「被災地に駆けつけるのはやめましょう」「救援物資を送るのは控えてください」、そして何人かの識者が唱えていた「物より金です」という言葉。
災害時に必要なのは支援活動や物資より金だ、結局最後は金が必要になる、だから皆さん現金で寄付をしてください、ということでした。

確かにその通りかもしれないと、そのときは僕も思いました。
しかし津波の被災地の一部では、何日たっても助けが現れず、水や食料さえ届かなくて、自らが救援拠点との間を往復し、被災者同士が助け合わざるを得なかったといいます。
メディアの取材に、「見放された気がした」と答えていた人々の憔悴しきった顔を忘れられません。原発の被災地でも、同様のコメントが発せられています。

赤い羽根と赤十字社に寄付をし、復興支援切手と復興支援宝くじを買いました。
スーパーやファーストフード店に置かれている募金箱に度々小銭を入れています。
全部合計してもたいした金額にはなりませんが、それらのお金はいつかどこかで必ず何かに役立ててもらえるだろうと思います。多分・・・、きっと大丈夫でしょう。

もっと直接的な支援活動を始めました。放射能被害が拡がる福島県で、子供たちを守り続けている相馬保育園を支援します。
呼びかけ人は、ラブフルートの製作者であり演奏家でもある小野昭一さんです。

この活動の中で特に紹介したいのは、北海道芦別市で製造している「タングロン」という飲み物です。
非常にローカルな製品でして、北海道でも知っている人が珍しいくらいです。
材料の昆布エキスにヨードが含まれているため、子供たちの内部被爆を軽減する効果があるはずです。
チェルノブイリの子供たちにも送られました。

「タングロン」と木のおもちゃをキャンピングカーに積み、来週2名の仲間が現地へ向います。
人と人が直に顔を合わせることで、支援活動に暖かい血が通い始めます。
                                                                                           
金は確かに大事、でも結局は、”金よりモノ”、”モノより人”なんだと思います。

以前に”面白い仕事ーその2ー”で紹介しました「ガーディアンベル」の活動には、多くの友人知人に協力いただきました。「なんだかよくわからないけど、あなたがやってることなら」と言っていただいたのが格別に嬉しかったです。
おかげさまで順調に進展しています。

                                                                                           

先日「ON THE ROAD」という”乗り物好き”の情報誌に記事が掲載されました。

こちらも同じく人に接し人を支えていくことを目的にしている活動ですが、同時に人に支えられてこそ実現できる活動でもあります。

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ニャン・ニャン・ニャン

2012年02月22日

昨年3月、大震災の1週間後のことですが、工房横の駐車場で1匹の猫が血だらけで倒れているのを発見しました。車にはねられでもしたのか、片方の眼球らしきものが顔に垂れ下がり、息も絶え絶えで今にも死にそうに見えました。
ちょうど火曜日の教室の日の朝のことでして、生徒さんも皆動物好きの人ばかり、猫をダンボール箱に入れて工房に持ち込み、最後を看取ってやろうということになりました。

ところがその猫、なかなか息を引き取らず、それどころかダンボール箱から這い出して必死に逃げようとするのです。「助かるかも?」ということで、近所の動物病院に連れて行ったら、見事生還、2週間後には退院して工房の猫になりました。

1番喜んだのは三女、その可愛がり様は猫が可哀想になるくらい。
2年前に、姉妹のごとく共に育った犬のハルが逝ってしまったので、心の中に大きな空白ができていて、それを充たそうとしていたのかもしれません。

三女が猫に付けた名前は「ニャンコ先生」、それは変だと僕が付けたのは「ニャン五郎」、生徒がまた別の名前で呼んでいたりしましたが、そんなことにはお構いなく、しばらくの間猫は工房で幸せそうに暮らしていました。
                                                          

お気に入りのプラケースの上で熟睡中。

しかし呼び名がどれかひとつに定着するほどの時間はありませんでした。


                                                                                                

猫は脳に損傷を受けたらしく、日に何度も発作を起こして糞尿を垂れ流しました。
そのときひどく体を汚すもので、工房の大きな作業用流し台に猫をのせて、きれいに洗い流すのが三女の日課でした。

その様子を小学校の図工の時間に木版画にしました。
片目のない猫が水浸しにされ尻尾の毛を逆立て抵抗しています。
                                                                                               

怪我の後遺症は密かに進行していたようで、夏の終わり頃、発作が激しくなり再び動物病院へ、しばらくそこで頑張ったものの、ついに帰らぬ”猫”となりました。

わずか4ヶ月ほどで僕たちから去っていった命でしたが、その姿は三女の心の底にしっかりと刻まれたようです。

                                

                                                               

僕も「PEACE」シリーズのひとつとして、ちょっとだけリアルなネコをつくってみました。

目は怪我の前の様子に戻してあげました。

                                                                                            

きょう2月22日は、”ニャン・ニャン・ニャン”の「猫の日」だそうです。
1987年に社団法人ペットフード協会が制定しました。


                    

                                                                                                                                             

ついでにイヌの「PEACE」もつくりました。

こちらも少しだけリアルな感じで。

                                                                                  

「犬の日」も猫と同時に制定されていますが、”ワン・ワン・ワン”で1月11日かと思ったら、なぜか11月1日でした。

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夜の仕事

2012年02月15日

僕の昔からの、多分高校生くらいからの習慣ですが、デザインは夜にやることにしています。
結婚して、特に子供ができてからは、夕食や入浴の時間が長くなって、工房に戻るのは22時頃というのが普通になりました。
そこからスタートして、お茶を入れたり、テレビを見たりしながら準備を整え、実際に机に向うのは22時半頃、そうなると順調に行って作業がはかどるのは23~25時半の間、片付けて工房を出るのは26時、つまり午前の2時頃となります。

20年以上続くこの習慣を、3日前の夜も実行しかけていましたら、何やら外が騒がしくなって、ヘッドライトの眩しい光がカーテンを走りぬけ、地響きまでしてきました。工房の建物は築45年と古く、土地も川のそばでゆるいため、大型のトラックが通れば震度4の地震と区別がつかないほどに揺れ動きます。カーテンを開けて外を見ると、暗いはずの道路は多数の車両や重機のライトで明るく照らし出され、交差点には着膨れした交通整理員が立って、めまぐるしく誘導灯を振り回していました。

実を言うとこれは毎年のことなので驚きもしないし、むしろそろそろ来る頃かなと待ちわびていたくらいですが、排雪作業の一団なのです。
しかし知らない人が見ると、非日常的な音と光と振動の協演に加えて、あまりにも手馴れたチームワークやその緊迫感に少々驚かされるでしょう。
                     
SF映画に出てくるUFOの墜落現場で軍隊が働く場面を連想してしまいます。

                                                                               

除雪と排雪は違います。
除雪は道路に溜まった雪を脇に寄せるだけですが、排雪は脇に高く積み上げられた雪をダンプに積んで雪捨て場まで運ぶ作業です。

かなり大掛かりな作業になるため夜中から朝にかけて行います。
                                                                                                
僕の知人も重機の運転手をしていますが、朝方家に戻り夜になるとまた作業に出かけるという昼夜逆転の生活を冬の間ずっと続けるそうです。

                                                                                      
しかも現場は死ぬほど寒く、緊張を強いられる作業の連続で、ときに住民からクレームをつけられたりもして、大変な仕事だなあ~とつくづく思います。

                                                                                          
以前に一度熱々の缶コーヒーを差し入れたら、ものすごく喜んでくれました。
よし!今晩また差し入れたろ!と思っていたのですが、翌朝付近はすっかりきれいになってました。

最近は機械が良いのか手際が良いのか、一晩で作業が終わるみたいです。
                                                                                         

排雪作業の後は垂直な雪の壁ができるので、地元では雪を「捨てる」ではなく「切る」と言っています。

                                                                                          長女が幼稚園に通っていた時、「パパは何のお仕事してるの?」と先生に聞かれて、「昼はずっと遊んでるよ」と答えたそうです。娘達から見るとステンドグラスの仕事は遊んでるようにしか見えないらしいのです(一部当たってますが)。
その後に続けて「でも夜のお仕事行ってるよ」と言ったそうで、先生がどう解釈したかは不明です。

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楽しいか楽しくないか

2012年02月10日

このところ高校1年生の次女との戦いが続いています。
次女は昨年高校に入学して以来、ほぼ1年の間に様々な事件を引き起こしましたが、「なんでそんなことするんだ!?」という僕の問いに対する次女の答えは「楽しいから」、楽しいか楽しくないかということが自分の行動を決める判断基準のすべてになっているようです。
「やりたいことよりやらなければならないことを優先させなければいけないこともあるんじゃないか?」という舌をかみそうな僕のまわりくどいお説教など何処吹く風、今も次女の快進撃は続いています。

次女は、男女を問わず、またクラスや学年の違いを意に介さず誰とでも仲良く付き合える超八方美人、争いは「楽しくない」から敵をつくりません。
先生方の言うことには全く従わないけれど、何故かやはり敵にはしないようです。最近は特に人気があるらしく(本人談)、学校の廊下を歩いているだけで、先生方から次々と声を掛けられるそうです。
しかしよくよく話を聞いてみるとその内容は、「今日は大丈夫だな」とか「やればできるじゃないか」「あとで職員室に来なさい」とかいったもののようで、人気があるというのとはちょっと違うんじゃないかと思います。
中学時代まあまあ成績が良かった次女に対する親の期待は大幅に下方修正されまして、「無事に卒業してくれ」からさらに下がって、今や「4月に進級できますように」と願うばかりです。

現在東京で働いている長女の高校時代の脳天気ぶりもかなりのもので、あきれかえった僕が「まあいいか」と居直ったのがきっかけで「PEACE」シリーズが始まりました。

                                                                  

この「PEACE」シリーズは、それまでの僕の作風とはかなり違い、一時の遊びのつもりでしたが、注文を受けて再制作などしているうちにすっかり楽しくなってきています。

注文される方には多分、その楽しさや軽さ、明るさを気に入っていただいているのだろうと思いますから、僕自身も楽しく軽やかに仕事をするようにしています。

                                                              

                                                                   

                                                             

本日も熊本の白梅保育園に再制作の4点をお送りしました。

昨年別デザインで6点を購入いただいた清香保育園の姉妹園です。
     ~南へ西へ



                                                        

                                                                   

                                                                       

                                                                                    

                                                                      

                                                                           

「PEACE」シリーズは子供のためにと思ってデザインしたわけではありませんが、子供が最良の鑑賞者なのかもしれません。

ただただ楽しいだけの毎日を過ごすべき子供達の日常に、やはりただ楽しいだけのステンドグラスが絶好のアイテムになりそうです。

そこに気がついてくれた保育園の方々に感謝です。

                                                                             

                                                                    

                                                                      

                                                                               

熊本への作品をダンボール箱に詰めながら、ふと思ったことがあります。

僕自身やりたくないことは避け、やりたいことだけをやってきた人生だけど、やりたいこととやりたくないことを分ける判断基準はなんだったのだろう?

結局楽しいか楽しくないかだけだったかも?

すると、次女の今の性格は僕の遺伝か!?

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屋根の上に池

2012年02月01日

記録的な北海道の大雪は全国的なニュースになっているようですね。
最も酷いとされる岩見沢市は、降雪量が昨日1月31日で724cmとなりました。結構な大雪だった記憶がある昨年でも同日419cmですから、そのすごさが想像できると思います。

晴れ間を縫って岩見沢市へ除雪のボランティアに行ってきました。
車は小道に入れないので大型スーパーの駐車場に置いて、そこから徒歩で住宅街へ雪を掻き分けて進み、すっぽり雪に覆われた住宅の出入り口を確保してからストーブの換気口や窓を掘り出すという作業でした。それだけで一軒に半日はかかり、とても屋根の雪下ろしなどする余裕はありませんでした。
そうこうしている内にも雪の重さで倒壊する建物が続出し、現在は自衛隊が救出活動を続けています。僕の住む江別市は岩見沢市のすぐ隣、報道には登場しませんが、ほとんど同様の状況になりつつあります。

1週間も続いたあちこちの除雪作業にぐったりしていた数日前の朝、工房のストーブの前でほんわかいい気分に浸りながら、そろそろ仕事しなきゃと決意を固めたところへポツリと雨が降り始めました。それがあっという間に小雨に変わり、ところによっては大雨、もちろん工房の中の話です。
原因は想像がつきました。大急ぎで屋根に上り、2m近く積もった雪を掘り始めました。目指すは屋根の真ん中辺にある排水管の入り口、多分そこが凍って詰まっているのです。
しかし雪の下にあったのは氷ではなく、深さ数十センチに溜まった水でした。


屋根から見た近所の眺めです。

ボザール工房の屋根は、低くなった中央に雨水や雪解け水を集めて排水する仕組みになっており、排水管が詰まると泳げそうなほどのちょっとした池ができるのです。

以前にも一度同様の事件がありました。そのときは台風で飛んできた落ち葉やごみが原因でしたが。

                                                                                           

今回は、あまりにも急速に大量の雪が降り積もったために、解ける間も無く管の奥まで凍結してしまったようです。もう僕の力ではどうにもならん、ということで以前にもお願いした専門業者に来てもらいました。
年配のおじさん3人がかりで高圧蒸気とやらをけたたましく噴射し、ものの10分たらずで作業終了、「じゃ、請求書送りますんでよろしくぅー!」と言って得意満面、明るく去って行きました。

                                                                                                       

工房の床やテーブルの上に散乱した大量の水は、暖房を停止していた僅かの間に凍りついて板状になっていました。
その氷板を剥がして拾い集める作業に次の日1日を費やしました。

                                                                                          

外壁を見ると、池から溢れ落ちた水が窓の手すりとその下の小屋根につららを作っているのを発見!

きらきら輝いて何て美しいんだろう・・・なんて到底思えない、これから棒でつついてばらばらにしてやろうと思ってます。

ああ、春が待ち遠しい!

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面白い仕事ーその2-

2012年01月18日

「イージー・ライダー(Easy Rider)」という映画があります。
映画好きの人なら誰でも知っているアメリカ映画の金字塔と言ってもよい作品です。
1969年の製作ですが、ベトナム戦争で疲弊していた当時のアメリカを象徴するような内容でした。製作のピーター・フォンダと監督のデニス・ホッパーが共同で脚本を書いて主演もするというスタイルが新鮮で、日本では”ニューシネマ(日本での造語)”の筆頭として扱われることが多いようです。

物語は、コカインの密輸で大金を得た二人が、カリフォルニアからニューオリンズまでオートバイで旅をする様子を描いたものですが、アメリカの社会問題と共に”若者の無力感”が強く打ち出されているにもかかわらず、日本では一種の憧れを抱きつつこの映画を見ていたと思います。

”広大なアメリカ”、”豊かなアメリカ”を象徴していたのは、二人が乗っていたオートバイでした。
特にピーター・フォンダ扮する”キャプテン・アメリカ”が乗っていたのは、1965年型のハーレー・ダビッドソンを改造したもので、ハンドルを長く伸ばしシートを思い切り後ろに下げたスタイルは”チョッパー”と呼ばれて日本でも一時流行しました。

近頃では夏になると、北海道をツーリングするハーレーの集団を目にすることがあります。
集団と言っても暴走族などではありません。年齢はかなり高めの人が多く、「イージー・ライダー」を高校生のときに見たという年代の方が中心のようです。ハーレー・ダビッドソン愛好者の集まりであるのは間違いないと思いますが、この方々の走り方は実に紳士的です。スピードは控えめに、他の車両の邪魔をせず、信号無視など絶対になく、擦違うオートバイとは挨拶を交わし、駐車場でも整然とハーレーを並べる様に感心したことがありました。

昨年のことになりますが、このハーレー好きの紳士集団から縁あって仕事をいただきました。
僕は全く知らなかったのですが、アメリカのハーレー乗りは必ず”ガーディアンベル”というお守りを車体のどこかに付けているそうです。このベルを東日本大震災で被害に遭われた方々に贈りたいということでデザインを引き受けました。


写真は、僕のデザインを基にしてアメリカの工房が作ってくれたワックス製の型で、現在はここまで準備が進んでいます。

デザインを考える時にまず留意したのは、年齢・性別・国籍に関わらず意味が伝わるということです。

で、少々ありきたりかも知れませんが”ハート”をモチーフにすることにしました。

ひとりひとりの小さなハートが集まって大きなハートをつくり、大きなハート同志がしっかり手をつないで力を合わせよう、というメッセージが込められています。

                                                              

実物は高さ2.5㎝の金属製で、製作費にひとつ700円ほどかかります。
ある程度の個数をまとめて注文するために、いま資金集めをしています。
具体的な活動は、ハーレーパーツの専門店「パインバレー」が中心になって進めており、「東日本大震災復興応援プロジェクト」を立ち上げました。

ひとりでポンと大金を提供してくれる方もいるかもしれませんが、できるだけ多くの方に少しずつ協力していただくということに”ハート”の意味があります。

是非とも御協力をお願い致します。

ー続く

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コークスのすすめ

2012年01月09日

先日ある会合の席で暖房器具の話が出て、僕の工房ではコークスストーブを使っていると言ったら、30代の人2名から「何ですかそれ?」と言われてしまいました。
以前本州で同様の話をしたときにもやはり知らない人が多く、中には石炭すら見たことがないという人もいました。
僕の小中学時代は石炭暖房、高校で初めてコークスを使いました。しかしそれも、1970年代までのことですから、30代の人が知らないのはもっともなことです。

コークスというのは、簡単に言うと石炭を蒸し焼きにして不純物を取り除いたものです。石炭より火力が強く、燃えカスが少ないという利点があります。
製鉄所や一部の料理店などで今でもコークスは使われていますが、暖房に使われることがほとんどなくなったために、一般的には忘れられてしまったようです。

実は僕もしばらくの間忘れていたのですが、1995年の阪神・淡路大震災の後、エネルギーが一極に集中することの危険性に気がつき、工房でコークスストーブを併用することにしました。
実際に使ってみると、暖房効率及び経済性の点で石油やガス・電気よりも優れていることがわかりました。

ご覧の通り、ストーブ自体が真っ赤になって発熱し、遠赤外線の効果でしょうか、体全体が暖まるような気がします。

上部にはステンレス製の大きなタライをのせて湯を沸かし、乾燥を防ぎます。

ストーブを扱う際の器具に”デレキ”あるいは”デレッキ”と称する火かき棒があるのですが、これを使いこなせるようになるとストーブ初心者の卒業です。
因みに、コークスは”koks”でドイツ語から、デレキはオランダ語由来説が有力です。

僕は小学生のときすでに初級を脱し、現在最も難しいと言われる焚き付けを完全マスターしていますから、師範級のはず。
技を競ったり、自慢したりしたいのですが、周囲に関心を持つ人は皆無です。

どなたかコークスストーブを使ってみたいという人はいませんか?

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